交通事故被害の逸失利益とは

交通事故の被害に遭った場合は、請求できる損害賠償の種類にさまざまなものがあることを理解しておくことが大切です。例えば、交通事故の被害者となった場合、軽いけがだけでは終わらず重篤な後遺障害を負ったり、死に至ったりすることもあります。夫であり父親であるような立場で家族の生活を支えている立場にある人間がそのような状況に陥ってしまうと、仕事ができなくなって収入を得られないことになります。交通事故が原因となる死亡や重篤なけが、後遺症によって、被害者が本来得られるはずであった将来収入が著しく少なくなる損害のことを逸失利益と呼んでいます。例えば、後遺障害を負って働けなくなった場合は、事故前の収入と労農能力喪失率、労働能力喪失期間に対する係数を掛け合わせる計算式によって算出することができますが、やはり、弁護士などの専門家に相談する方がいいでしょう。

このほか、死亡や後遺障害などの重篤な状況でなくても事故によるけがなどを原因として、一定期間働けなくなった際に、請求できるのが休業損害です。例えば、事故によるけがの治療のために1ヶ月間の入院加療が必要となった場合、1ヵ月間の収入が得られません。この分を慰謝料とは別に、加害者側に請求することができるのです。算出の方法については、事故日よりも過去3ヵ月間の給料の平均を給料明細や収入証明をもとに計算します。計算のもととなる収入には、各種手当、賞与等を含めることができるとともに、事故が原因で昇給が遅れるようなことがあれば、その分を上乗せして請求することも可能なのです。しかし保険の活用や収入が減額とならないサラリーマンの場合など、それぞれのケースによって違いがあるため、弁護士に相談することをおすすめします。